地震とお墓を考える
日本は地震大国でもあります。
つい最近も、大阪北部で大きな地震がありました。
その際、お墓の問題も発生していたことをご存知でしょうか。
お墓の法律や権利関係はどうなっている?
お墓の耐震基準は?
かつてマンションの構造計算書偽造問題が起こり、世間を騒がせました。
建築基準法上が求める強度をごまかして建物が設計されていたという事件でした。
しかし、お墓は建築物とはみなされていません。
そのため建築基準法は摘要されません。
また、通常は付近に人があまりいないと想定されています。
そのため特別な耐震基準もありません。
地震が起きても大丈夫なのか?
地震に対する基準が用意されていないということですが、それで問題ないのでしょうか。
もともとお墓は接着剤もセメントもない時代からありました。
当時は、単に石を組んで積んであるだけのものです。
それなりに重いので弱い地震では倒れませんでした。
しかし、時代とともにお墓のかたちが変わりました。
そして阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本大震災、今年に入って大阪北部震災、西日本豪雨と大きな災害が発生しました。
結果、お墓の被害が多数報告されています。
お墓が倒れて破損したケースなどが典型です。
ただ、お墓単体の損害で済めばまだいいのかもしれません。
中には、隣接したお墓が倒壊して、隣のお墓に倒れかかって破損させてしまったケースもあります。
こうなると問題は複雑になります。
関係者はお互い気まずい思いをしますし、直すにしてもどちらが費用を負担するかというトラブルにもなります。
損害は誰が賠償?
地震をはじめとする自然災害でお墓が倒壊した場合でも、基本的に墓地の管理者は責任を負いません。
管理者とは霊園の運営者などを指します。
土地の管理者をしていても、お墓(=墓石)の管理責任まで持っているわけではありません。
墓石を所有しているのは施主です。
ゆえに、地震で自分の墓石に損失が出たとしても、その所有者が自ら負担をしなければなりません。
また、自分の墓石の問題で他人の墓石を傷つけてしまったような場合は、その責任も問われかねません。
自身のお墓を守るため、隣のお墓への二次被害を防ぐため『お墓の耐震』という視点も必要なのではないでしょうか。
地震に見舞われたときの対応と備え
地震直後の注意点
地震が起きたすぐ後には、お墓に行かないでください。
余震や土砂崩れ等の可能性があり災害に巻き込まれてしまう危険があります。
どうなってしまったかご心配でしょうが、災害が落ち着くのを待ってください。
後日、お墓の様子を見に行かれることでしょう。
もし、墓石にヒビやズレを発見したときは絶対に触らないようにしてください。
墓石は見た目以上に重量があり、一般的な大きさ(8寸)のものでも100㎏以上あります。
むやみに触ってしまうと大きな怪我につながります。
ご注意下さい。
修理の手配は?
被害状況がわかれば、なるべく早くお墓を購入した石材店などに連絡をしましょう。
寺院墓地や民間霊園の場合は、石材業者が指定されていることが多いので管理者に確認してください。
修復の内容によってその費用は大きく変わります。
現地を見て見積りをしてもらいましょう。
正直なところ不当に高い請求などが、いまだに行われることのある業界です。
見積もりに不信感があるときは、他社にも声をかけてみたほうがいいと思われます。
いざというときに対応してもらいやすいように、親身な墓石店とお付き合いしておくことが望ましいところです。
免震について
そもそもお墓を免震施工で建てることができます。
このお墓のよろず相談所を運営している株式会社磐城では、地震に強いお墓をおすすめしています。
また、すでに立ててしまったお墓でも、墓石の免震施工を行うことができるかもしれません。
墓石1基あたり15~30万円の予算が標準です。
古いお墓や、目の粗い石種の場合は加工出来ないことがあるので、詳しくはお問合せください。
いっそのことお墓を撤去してしまいたい
修理の費用や生活状況を顧み、この機会に「お墓を撤去してしまおう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときも「奈良のお墓よろず相談所」にお声がけください。
墓石にこれまでの役割を感謝しつつ、失礼なく撤去するお手伝いをいたします。
詳しくは、こちらをお読みください。
お墓の問題解決が私たちの使命です
地震による被害対応や、地震に対する備え。
いずれの場合でも、私たちにご相談いただければ親身にご対応いたします。
お気軽にお声がけください。
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