お墓はいつ建てるのが良い?
お墓はいつ建てればいいのでしょう?
お墓を建てる時期には、決まりがあるのでしょうか?
また、お墓を建てるに当たって、縁起のいい日・悪い日ってあるのでしょうか?
お墓を建てる時期 仏滅は避けるべき?
お墓を建立することは吉事だとして、「大安がよい」とか「仏滅は避けるべき」と、意義のある日にお墓を建てた方が良いのでは…と考えてらっしゃる方も多いようです。
「大安」「仏滅」とは、六曜の一つであり、他には「先勝」「友引」「 先負」「赤口」というのがありますが、これは中国の風水を元にしています。
ですので、そもそもお墓とは関わりが薄く、実は、日本では気にする必要がないのです。
あまりそう言った迷信にとらわれる必要はないのではないでしょうか。
「お墓を建てたその日が故人にとっても建立者にとっても吉日になる!」と考えるのも良いように感じます。
お墓はいつ建てても良い!?
では、お墓はいつまでに建てればよいのでしょうか。
まず「お墓はいつまでに建てないといけない」という決まりはなく、まったく自由です。
これが前提となります。
そのうえで、建てる時期を大きく2つに分けてさらに考察してみましょう。
- 亡くなってから建てる。
- 生前に建てる。
それぞれの特徴について見ていきます。
①亡くなってから建てる
葬儀が終わってご遺骨が自宅に戻ると「お墓のことを考えなきゃ…」と探し始める人が多いことでしょう。
すでに「先祖代々のお墓がある」「納骨する場所が決まっている」などの場合は、四十九日を機に納骨するケースが多いようです。
一方でこれから新しくお墓を建てる場合は、いつごろ納骨するのが一般的なのでしょうか。
実際は、そのタイミングもまちまちです。
亡くなった直後にお墓を建てて納骨する場合もあれば、亡くなってからしばらくたってから建てる事もあります。
後者の場合は「一周忌や三回忌などの時期にあわせてお墓を建てる方が良い」とされているようですが、これはあくまでも目安です。
春もしくは秋のお彼岸やお盆などの行事に合わせられる方も多くあります。
親戚が集まる法要などの行事に合わせて開眼法要と納骨法要を行えば、何度も足を運んでもらわなくてもすみますし、準備する側の負担も軽くなりますからね。
気持ちの整理がついた段階で親族などと相談して決めるとよいでしょう。
②生前にお墓を建てる
近年多くなっているのが、生前にお墓を建てるケースです。
お墓の種類や場所など、個人の希望を叶えるため、あらかじめお墓を建てておきます。
生前の時期に建てる理由として、亡くなったあとにお墓のことで家族を悩ませたくないといった、家族への思いやりも選ばれる理由のひとつです。
「生前にお墓のことを考えるなんて縁起でもない!」という人もいますが、お墓を生前に建てることは「寿陵(じゅりょう)」といわれ縁起の良いこととされていました。
古来中国では、生前の建墓は「長寿を授かる」「子孫が繁栄する」「家内円満」など幸福をもたらすと信じられていたのです。
秦の始皇帝をはじめ、歴代の皇帝は寿陵墓を建てていますし、エジプトではファラオ(王)がピラミッドを、日本では天皇が古墳を生前から計画的につくっていることが多いことからしても、頷けますね。
生前にお墓を建てるメリット
尚、生前にお墓を建てるメリットは以下の3点があげられます。
- 自分の希望を叶えられる。
- 家族への負担を減らせる。
- 節税対策につながる。
まず、自分の希望や趣向にあったお墓を選ぶことができます。
お墓の形や建てる場所など、生前の時期に時間をかけて選ぶことができるのは大きなメリットです。
次に、家族への負担を減らせる点。
残された家族にとってお墓選びは結構な負担となります。
その負担を少しでも減らせる点も、重要なメリットのひとつです。
そして、最後に節税対策。
墓地、墓石は祭祀財産と定義されており、生前に購入しておくことでお墓を子供に受け継いでも相続税の対象になりません。
しかし、亡くなってから遺族が遺産などで用意する場合は、遺産に対して相続税がかかるので、その分を差し引いた額から建墓資金をねん出することになります。
お墓を建てるには少なくない金額が必要なため、あらかじめ節税対策としてお墓を建てておくのもよいでしょう。
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【参考】
→墓石購入・お墓建立支援