「お墓参り」をする意味
最近では子供の頃から一度も「お墓参り」に行ったことがないという人もいるようです。
家には仏壇がなく、両親の田舎にあるお墓は遠くてなかなか行けない。
ご先祖様の存在は実感のないものと感じている人も多いのではないでしょうか。
「お墓参り」とは、大きな石を掃除して、手を合わせて目を閉じる…幼い子供なら何の意味があるのだろうと思ったでしょう。
でも子供が成長し、繰り返しお参りしていくなかで、自分の父の父、そのまた父の父がお墓の下に眠っていて、長い時間を経た遺伝子のつながりがある事を深く知っていきます。
過去のご先祖様のおかげで、今の自分がいることを感じます。
子供に、『その命の大切さを認識させる機会』とも表現できるのかもしれません。
お墓の存在が心のよりどころに
「お墓参り」はご先祖様より与えられた命に感謝し、家族や友人の幸せを祈ったり、人生の節目に報告するためのものでもあります。
また、お願いごとがあるときや、悩みごとがあるときなど、何か困ったときにお墓へ行く方も多いでしょう。
生活習慣や価値観の変化に伴い、お墓に対する考え方も変わってきているようです。
たとえば、手元供養と称する、コンパクトな形での供養も増えています。
永代供養との併用の場合が多いでしょう。
ただこの場合は、故人の眠る場所はどこなのか・・・?と考えると少しモヤモヤしてしまいそうです。
遺された私たちが故人に会いに行くと思ったときには、やはりお墓の存在がありがたいところです。
ちなみに最近では、有名人のお墓をお参りする『墓マイラ-』と言われる人達もいます。
お墓に癒し等を求めているのかもしれません。
「お墓参り」の作法
お墓参りの時期
お墓参りは本来いつ行っても良いものです。
たくさん会いに行ければ故人も喜ぶでしょう。
特別に行くタイミングとしては、命日やお盆、仏教では春のお彼岸(春分の日)、お盆(盂蘭盆会)、秋のお彼岸(秋分の日)などが一般的となります。
もし仏壇しかなければ、わざわざ約束して家に行かなければいけません。
しかしお墓ならば、何時でも誰でも故人に会いに行くことが出来ます。
これもお墓の良さですね。
お墓参りで準備する物
お墓参りには下記のようなものを準備しておくといいでしょう。
- ほうき&ちり取
- バケツ
- ゴミ袋
※以上は、墓地や霊園に備え付けがある場合もあります - お線香
- ロウソク
- マッチ
- お供物
お花やお菓子など - 掃除道具
雑巾やスポンジ・ペットボトル用スポンジ・歯ブラシ・軍手・スコップなど - 数珠
- 夏場は虫よけスプレー、飲み物
お墓参りの手順
1.合掌・礼拝
お寺の場合は墓地に入る前に、まず本堂にお参りします。
墓前で最初に合掌・礼拝をします。
2.お墓と、お墓の周りの掃除
枯花を捨て、花筒と香炉を洗います。
花筒はペットボトル用スポンジが便利です。
濡らしたスポンジで墓石全体と囲いの石を拭いた後、乾いた雑巾で乾拭きをします。
(水分を拭き取ることで埃の付着を防ぎます)
硬いタワシは墓石を傷つけるので、やわらかいスポンジを使用したほうがいいでしょう。
文字の中などの細かい部分は、小さめの歯ブラシが便利です。
軍手・スコップで雑草を取り、最後にはき掃除をします。
3.お参り
お水とお線香・ローソクを供え、お花やお菓子などのお供えをします。
このとき、墓石にお酒やお水はかけません。
昔は、戦争や病気で亡くなった故人に、喉が渇かないようになどの理由で
そのような習慣がありました。
しかし実際には汚れの原因になってしまいます。
個人に縁の深い人から順にお参りします。
念珠を手に両手を合わせ軽く目を閉じて先祖や故人の冥福を祈ります。
念珠は仏教徒のシンボルであり、これを持つことで煩悩を消滅し、より多くの功徳を得るとされています。
お供えした食べ物はカラスや猫に食い荒らされるのを防ぐため、必ず持ち帰るようにしましょう。
お墓参りが便利に!?
お墓参りに行く場合、手荷物は少ないに越したことはありません。
墓所によっては、お掃除道具やお線香・蝋燭といったお参りに必要な物が置いてあるところもありますが、そうでない場合は毎度お参りセットを持って行くのが負担に感じられるかもしれません。
もしお墓にスペースがあれば収納型の手荷物石を設置して、その中にお参りに必要なものを保管しておくと、その都度持参する必要が無いので便利です。