(墓石建立)お墓を建てる流れについて

お墓を建てることを「お墓の建立(こんりゅう)」と言います。

多くの場合、お墓を建てることは初めての経験で「どのくらいの予算と時間がかかるのか皆目検討がつかない」という方がほとんどです。
不明な点、疑問等はプロの石材店へ確認しましょう。
尚、石材店は墓石建立後も墓石を保証している信頼できるところを選ぶようにしましょう。

お墓建立までの、おおまかな流れは以下の通りです。

まず、規則・資格・制限については、よく調べておきましょう。ご遺骨を納めることのできる範囲、墓碑購入や工事を行う際の特定石材店の有無、墓石の大きさや形の制限の有無などの情報です。

また、墓地の使用権の継承や譲渡についても、墓地それぞれの規定があるので、確認しておく必要があります。

その2 墓地の購入申し込み

墓地を購入するということは、実際にその土地が自分のものになるわけではありません。半永久的に借りて使用権を得ることになります。

墓地を決めたら、管理者に購入を申し込みます。その際に、永代使用料と管理料を支払って、使用承諾証を受け取ります。

その3 墓石を選ぶ

石材店の仕事は墓石を建てることだと思われていませんか?

それは大きな間違いです。石材店のより重要な仕事は「墓守」です。なぜなら、お墓は100年の買い物だからです。代々受け継がれていくものです。建てた墓石を保証し、後々まで面倒を見てくれる、信頼できる石材店を選ぶことが何よりも肝要です。

その4 墓石を建てる

建てる時期

特別な決まり(法律)はありません。大切なのは供養の心です。思い立ったが吉日でよいと思います。一般的には、四十九日、百ヶ日、月忌、一周忌、三回忌などの法要を営むときに納骨されることが多いようです。

生前墓について

本来は子供が親の墓を建てることが供養と考えられていますが、近年では子供に負担をかけたくないという理由から生前にお墓を準備される方が増えています。

仏教では、生前に仏事をすることを「逆修」といって、大変功徳の高い善行と説いています。「灌頂経(かんじょうきょう)」「地蔵本願経」というお経の中でお釈迦さまは「生前に死後の仏事を修めておく と、その幸せは無量で計り知れない」と説いておられます。中国でも寿陵は長寿を願うめでたい墓として、秦の始皇帝をはじめ、歴代の皇帝が作っています。日本では聖徳太子が作られています。 昭和天皇がお亡くなりになったときも、ご生前に御陵(みささぎ)が造られていました。

是非、子や孫と一緒にお墓掃除に行ってください。お墓参りの習慣を持つことができ、お墓の後継者となってくれることでしょう。