お墓・供養の用語集(か行)

「か行」の専門用語(お墓・供養の用語集)

 

『か』からはじまる用語

 

外構工事(がいこうこうじ)  建物などの本工事、主体工事の周囲整備のために行う外まわりの工事。本工事に付属して引続き行われる。

反り花(かえりばな)  蓮弁請(う)け花の逆で、花弁が下向きになったもの。「そりばな」とも読む。

鏡石(かがみいし)  庭石で、 枯(かれ)山水(さんすい)の滝の水が落ちる形態を象徴する平らな面の石。通常青石を用い、石目を垂直に据える。

鏡張り(かがみばり)  石積みの際、控え(奥行き)の長い 石の間に控えの短い石を縦長にはさむ積み方。段面が不均衡になるため、不良な積み方の一つとされる。

角閃安山岩(かくせんあんざんがん)  角閃石を主成分とする安山岩。みかげ石に似た外観をもち、建築、土木材として用 いられる。

角閃岩(かくせんがん)  斜長石と角閃石を主成分とする変成岩で、粒状組織の堅い石。土木材・砕石用材。

角閃石(かくせんせき)  火成岩、変成岩中に多く含まれる通常細長い柱状の結晶で、底面の断面は六角形。暗緑色、緑褐色、黒褐色のものがあり、ルリ光沢をもつ。

筧(かけひ)  池、浴槽(よくそう)などの水、湯の落とし口。本来は造園関係用語。手洗鉢に水を引く竹樋の類に似た石造りを使用する。

花崗岩(かこうがん)  石英、正長石、斜長石、雲母、角閃石などを主成鉱物とする深成岩。地球上最も多く分布する石。通常みかげ石という。磨いたときの光沢、耐圧力、耐風化性にすぐれているが、耐火性は軟石に比べ劣る。有色成分により白色、淡紅色、紅色、淡灰色、淡褐色などがある。墓石、建築・土木材、間知石、割栗(わりぐり)石、庭石に使 われる。

花崗閃緑岩(かこうせんりょく がん)  花崗岩と石英閃緑岩との中間の組成をもつ深成岩。有色鉱物の量は花崗岩よりやや多い。

嵩上げ(かさあげ)  既存の建物などを高くすること。解体して根を補充する、上部だけ補充する、などの方法がある。

笠石(かさいし)  壁、袖(そで)壁、玉垣、門柱などの上部にかぶせる石。景観と上面保護を兼ねる。一般的には下の面より面を出す。

笠塔婆(かさとうば)  角柱型、板状型、板状自然石などがあるが、最も多いのは方形角柱型。

重ね目地(かさねめじ)  → 水平の目地。横目地とも言う。

火山岩(かざんがん)   噴出(ふんしゅつ)したマグマが冷え固まった岩石。急速に冷却したため、鉱物の結晶粒の細かいものが多い。

春日灯籠(かすがとうろう) 奈良春日神社に多くある石灯籠の総称。六角形の火(ひ)袋(ぶくろ)に神鹿を彫刻し、笠の角に蕨手(わらびて)が付いているのが定形。石灯籠の代表的なもの。

火成岩(かせいがん)  マグマが固結してできた岩石の総称。地殻(ちかく)の深い所で固まったものが深成岩(花崗岩など)、火山活動の際に噴出し固まったものが火山岩=噴出岩(安山岩など)。

片合口(かたあいくち)  長手両方向合口の一方を切らずにおくこと。

片小面(かたこづら)  小面を左右どちらか一方(片方)に とること。またはその部分。⇔両小面

片刃(かたは)  軟石用石工道具。カッパともいう。ハンマー形の一方が刃(幅約3.5cm)、他方が丸く(径約3cm)なっている。刀は荒削り用丸い方は荒落とし、小突き仕上げ用。

桂石(かつらいし)  土台石、地覆石、布石など地盤に据える石。京風建築様式用語。

矩場(かなば)  石面加工の仕上がり基準とする縁まわり。

矩・曲(かね)  矩 (曲) 尺。尺貫法の長さの単位(一尺= 30.3cm)。また、この単位を用いたL字型のものさし(=曲指し)。転じて直角のこと。「矩折れ」「短の手」ともいう。

矩合わせ(かねあわせ)  乱貼り施工などのとき、先に貼った石の形に合わせ次の石を付けること。

框(かまち)  床などの端に横に延びる石や木。石工事の場合は、段差のある場所に上がり段として据える上がり框を施工することが多い。

亀腹(かめばら)  社寺建築の基礎回りや束柱、鳥居の根元に補強のためまんじゅう形にしたところ。墓石の場合は、曲面が平面化される。

空積み(からづみ)  ト口 (モルタルやコンクリート)で目地詰めをせずに石を積み上げること。城の石垣に多い。 ⇔ 練積み

空目地(からめじ)  ト口を用いない目地。

火輪(かりん)  五輪塔の笠の部分。

枯山水(かれさんすい)  庭園の一様式。水や草木を用いず、石、砂利、砂などで滝、流れ、大海などを象徴させる。京都・竜安寺(りょうあんじ)の石庭が有名。

唐櫃(かろうと)  墓所の納骨室。一般に「カロート」と発音される。

寛永寺形灯籠(かんえいじがた とうろう)  東京・上野の寛永寺、芝の増上寺などに多く見られる灯籠の型。ほとんどが小松石で造られ、徳川時代の各大名などの寄因、名が刻まれている。

ガングソー (gangue saw/がんぐそー)  大鋸(おおのこ)裁断(さいだん)機。鋼板の鋸刃を一度に数枚張り、鉄(てつ)砂(さ)などを流しながらピストン運動で摺(す)り落とし、原石を所定の厚さの挽き板に裁断する。

岩座積み(がんざづみ)  雑石を乱積みにすること。野石積み、乱積みともいう。

岩石(がんせき)  地球の地殻を構成する鉱物結晶集合体。成因により火成岩、堆積岩、変成岩の三つに大別される。

貫入岩(かんにゅうがん)  造岩作用の過程で地殻の透き間にマグマが貫入して徐々に冷え固まったもので、火成岩成因の一つ。

観音像(かんのんぞう)  観世音菩薩の像。観音とは悟りを得るため衆生教化済度の修行をつみ、やがては仏陀(ぶっだ)となる修行者のこと。

板櫃岩(かんらんがん)  かんらん石と輝石を主成分とした顕(けん)晶(しょう)質の深成岩。通常、大部分または一部が蛇紋岩化している。緑灰色で、小さな岩体のものが多い。研磨効果のよいものは装飾材に用いられる。

 

『き』からはじまる用語

 

疵(きず)  石材に生じた欠点、黒ダマ、ボサ、白斑、山疵、鉄(てっ)気(き)、過失の症などがある。

輝石(きせき)  岩石の主成分鉱物の一つ。角閃(かくせん)石に似た成分をもつ柱状の結晶。緑色または黄褐色を帯びた淡色から黒色で、ルリ光沢をもつ。

輝石安山岩(きせきあんざんが ん)  輝石を主成分鉱物とする安山岩で、国産安山岩では最も一般的。主に土木用材だが、淡色の地に有色鉱物の散点するのは建築石材としても使われる。

凝石(ぎせき)  自然石を模してつくる人工石。通常キャストストンのことを指すが、テラゾ、現場塗り、叩きなどもこれに含まれる。

亀甲(きっこう)  石積み、石貼りの際に亀の甲羅(こうら)模様につくること。「亀甲積み」「亀甲貼り」という。石割りには基本寸法がある。

気泡(きほう)  マグマが岩石となる過程で、揮発成分が発散して岩石の中に残す細かい孔(あな)。噴出岩中には多かれ少なかれある。抗火石、新小松赤ボサなどに顕著(けんちょ)に見られる。

キャストストン(castostone/ きゃすとすとん)  花崗岩、安山岩の砕石を用い、テラゾ練り込みと同じ工程で型枠内に打ち込み固めたもの。外装貼り石用。仕上がりは本石に近い。

吸水率(きゅうすいりつ) 石材が吸収する水分の量。気孔の多い軟石ほど吸水率が高くもろい。

凝灰岩(ぎょうかいがん)  堆積岩の一つ。灰や微粒の砂が堆積して固結した岩石。軟石に属し、風化に対して劣るが、耐火性、加工性にすぐれている。栃木・宇都宮産の大谷石が代表的。

境界石(きょうかいせき)  地境を示すため地盤に埋め込む柱状の石。

切石(きりいし)  直六面体に切った石材。

切石積み(きりいしづみ)  一定の形に切った石材を規則正しく積み上げた構造物。整層切石積み、乱層石積みがある。 ⇔野石積み

切(きれ)  →切(さい)

 

『く』からはじまる用語

 

空輪(くうりん)  五輪塔の一番上の部分。ほとんどが二番目の風輪と一体で造られている。

楔(くさび)  石のずれを止めるための補強、締め固めに差し込むもの、鳥居の貫(ぬき)を止める石、截頭(せっとう)の柄の抜け出しを止める金物など。

鯨尺(くじらじゃく)  帛布を計るのに用いられた尺度。矩(かね)の一尺二寸五分が鯨の一尺。

沓石(くついし)  柱に束柱(つかばしら)を受ける根元地盤に据える石。「束柱」「束石」ともいう。

沓脱石(くつぬぎいし)  縁側から庭へ降りる場所に、足掛かりのために据える石。別名として沓石、履脱石、沓解石、沓抜石、一番石、踏石などとも呼ぶ。

組積み(くみづみ)  石を組み合わせて積むことの総称。切石積み、野面積み、割石積み、布積み、雑割石積み、間知石積みなどがある。

九輪(くりん)  多宝塔、層塔、宝篋印(ほうきょういん)塔などの上部に付いている九つの輪の部分。宝輪(ほうりん)ともいう。

黒玉(くろだま)  石材の主造岩鉱物の中で、複数または単独の鉱物が集まってできた黒いむら。

黒ボサ(くろぼさ) 黒玉ほど極端でない石むら。白いむらを白ボサという

黒みかげ(くろみかげ)  閃緑岩、はんれい岩など黒色のみかげ石。本磨きにすると本来の特質の光沢を発揮する。

 

『け』からはじまる用語

 

蹴上げ(けあげ)  階段などの前面垂直の部分。天端(てんば)を踏面(ふみづら) という。

珪肺(けいはい)  じん肺病のうち、粉じんによる疾病(しっぺい)。石工がかかりやすい職業病。

蹴込み(けこみ)  階段、上がり框などの立ち上がり部分で蹴上げが引っ込んだ物。

化粧積み(けしょうづみ)  装飾用の石積み。

化粧目地(けしょうめじ)  石と石のつなぎ合口部分のモルタルを押さえ、意匠的に仕上げた目地。

頁岩(けつがん)  水成岩の一つ。粘土または泥土からなる堆積岩で層理の発達したもの。宮城県の仙台石(井内石)が代表的。

結晶片岩(けっしょうへんがん)  片岩

顕彰碑(けんしょうひ)  功績を表して故人を追慕(ついぼ)する碑。 碑文石ともいう。

硯石(けんせき)  硯の加工に用いる石材。輝緑凝灰岩質のものと粘板岩質のものと二種類ある。雄勝(おがつ)石(宮城県)、赤間石(山口県)、雨畑石(山梨県)、那智黒石(三重県熊野市)などが有名である。

原石(げんせき)  採石場でおがわ掘り出された石材。

間知石(けんちいし)  積み石用の、四角錘の割石。セメントを用いずに構築される。「いんに」(控(ひかえ)の長さ一尺二寸)、 「いんさん」(一尺三寸)などと呼ぶ。

玄能(げんのう)  石割りで矢の頭を打っために用いる大きな鉄製の槌。間知石積みの形整に用いるものをハリマワシともいう。

玄能払い(げんのうばらい)  玄能で石の角を払い落とすこと。

玄武岩(げんぶがん)  噴出岩の一つ。斜長石、輝石、かんらん石を主成鉱物とする。結晶する時に周囲の岩体の圧力などで柱状節理をつくる。その著しく発達したものは六方石と呼ばれている。

 

『こ』からはじまる用語

 

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