「ま行」の専門用語(お墓・供養の用語集)
『ま』からはじまる用語
前垂れ(まえだれ) 洗面台、カウンターなどの前に下げて取り付ける板。
磨崖仏(まがいぶつ) 自然の岩壁に直接彫る仏像。大分県の国東(くにさき)半島や臼杵(うすき)、栃木・宇都宮の大谷(おおや)寺などにあるものが有名。
豆矢(まめや) 石割り矢の小さいもの。長ものを石目通りに割るとき、矢穴が小さく簡単に掘れ、数を多くして割り筋の曲がりを防ぐ。
丸彫り(まるぼり) 字彫り方法の一つ。彫り始めは直角に下げ、底の隅を丸く仕上げる。
『み』からはじまる用語
みかげ石(みかげいし) 花崗岩、閃緑岩、はんれい岩など硬質の深成岩の通称。六甲山に近い、兵庫・神戸市の荒神(こうじん)山から採れ、麓の御影町が石工の町として発展したことからその名 が全国に広まった。
水糸(みずいと) 水平に張り、石据えや基礎工事の基準として遺形(やりたち)などに張られる糸。
水勾配(みずこうばい) 水を流し去るためにとる勾配。床は水平にすることが定則であるが、外部の雨水のかかる床、水洗いを必要とする床面に最小限の勾配を施す。1mに10㎜の落差をとる時は「1/100勾配」と示す。
水垂れ(みずだれ) 水勾配と同じだが、これは墓石の台や窓台など単体の石材に設ける傾斜のこと。
水抜き(みずぬき) 石積み、石垣に設ける裏側より浸透する雨水などを外側に排出する施設。通常、硬質塩化ビニール管を水勾配を確実にとって設置する。
水鉢(みずばち) お墓の正面、花立ての間に設置。お墓に祀られている人たちの喉の渇きを潤すために、清浄な水を満たすものとされている。花立てと一体になっているものもあり、正面に家名や家紋を刻むケースも見られる。
水磨き(みずみがき) 石材の表面仕上げの一つ。荒磨きの後、つや出し(本磨き)する前の工程をいう。わずかにつやがつく程度に仕上がる。
水盛り(みずもり) 基準となる水平(陸)を出すこと。「水を見る」「水を出す」などという。
明神鳥居(みょうじんとりい) 神明(しんめい)形に対する鳥居の形式。最も普通にみられる。笠木に島木をつけ、両端を反り上げ、貫(ぬき)、額束のある丸柱半転びのもの。神明形との混同を避けて「八幡形」とよぶのが一般的。
『む』からはじまる用語
無縫塔(むほうとう) 別名卵塔(らんとう)。鎌倉時代に禅宗とともに入ってきた墓塔。塔身が卵形で、台座はあるが、笠はない。僧侶(そうりょ)専用の墓塔であり「坊主墓」ともいわれた。
『め』からはじまる用語
目荒らし(めあらし) 合口接合部のモルタルの付きをよくするために目を荒らす作業。
目地(めじ) 石造、煉瓦造、コンクリートブロック造などの組積(くみづみ)工事の壁や床、タイル張りなどの張付け工事の壁や床において、個々の材料の間にできる継目(つぎめ)をいう。またモルタル塗りの壁や床で、亀裂を防ぐためにつける溝や金属板をはめ込んだ筋目も目地と呼ぶ。垂直の目地を縦目地、水平の目地を横目地というが、組積工事では縦目地が2層以上連続したものを芋(いも)目地と呼び、構造を脆弱にするものとして絶対に避けるようにしている。 他にモルタル目地、洗い目地、ねむり目地、深目地、押し目地、コーキング目地などがある。目地ごてで仕上げたものを「化粧目地」という。
目地割り(めじわり) 長さや高さの寸法間隔を決める製図上の作業。
『も』からはじまる用語
木喰仏(もくじきぶつ) 江戸時代中期、日本全国を歩いた山梨県下部町出生の遊行(ゆぎょう)僧木喰上人が作った微笑仏。正当派の仏像師とは別の手法の素朴な木彫である。
桃山形灯籠(ももやまがたとうろう) 全体が丸形で、竿にも節をつけない単調な形の灯籠。碗を伏せたような笠に菊花紋または桃の実が浮き彫りされている。
モルタル (mortar/もるたる) セメント、砂、水を練り合わせたもの。
モーソリウム 故人を記念するために設けられた建物。遺体の入った柩は何層もあるスペースに納めるため、遺体はエンバーミングされ、柩は完全に密閉されていることが一般的といわれている。
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